電子デバイスの進歩には、たいへん目を見張るものがあります。その端的な例が携帯電話です。一昔前の携帯電話といえば、大きな鞄のようなものを変えるというイメージです。持ち歩くだけでも大変であったのですが、機能としてはさほど高いものではありませんでした。
そのようなことが続いていくうちに技術開発が行われ、携帯電話は大変小さくなってきます。その後の進歩により大変軽くなり、また手のひらに収まるぐらいまでの大きさになりました。このように小型化されたことにより、携帯電話の利用は爆発的に増えていきます。さらに最近になると、スマートフォンがしてきます。
スマートフォンは、単に電話ができるというだけではなくさまざまな機能を持つようになりました。小さなコンピューターが入っているような状況です。このように携帯電話が小型化し高性能化していたという背景には、集積回路の進化があります。莫大な数の機能素子が、大変小さなところに収められるということが可能になってきました。
スマートフォンの中を見てみると、高度に集積された素子がいくつか散見されるだけです。ほとんどのものがこの素子の中に収まってしまっています。このような状況になって、回路が正常に動作するかどうかということを一つ一つの機能素子について調べることは不可能です。そのようなことで、検査の際には検査用の治具を作り回路動作をテストするということが行われます。
そのような使い方は、通常の使用方法とは異なりますので、それ専用に作られたオリジナルソケットが必要となってきました。オリジナルソケットは、検査治具を使うために作られ、集積回路の働きを見るために利用されます。オリジナルソケットがあるおかげで、検査時間の大幅な短縮が可能となりました。