日本全国では、飲食店を中心とした産業では必ず各自治体による厳しいガイドラインを設定して保健所の指導を受けるのが基本です。大勢の方に料理を提供するサービスでは、常に品質管理を徹底しないといけないため、計200項目のガイドラインを設けて、その内容に沿った営業を実施することが大切です。1994年に全国各地である食中毒が蔓延したことをご存じでしょうか。それはO157という大腸菌であり、特に幼いお子さんや高齢者が重症化をされました。
連日ニュースやワイドショーで取り上げられ、この影響で全国の飲食店では休業も相次いだほどです。O157の感染源は焼き肉で、しっかりと加熱処理をされていなかったことが原因でした。これ以降は毎月1回はすべての飲食店に対して、保健所が検査を実施するようになっています。そこでここでは、その検査で使用する検査治具について簡単に解説をしていきましょう。
検査治具で使用するのがオリジナルソケットという部材で、シリコン樹脂でつくられているものです。計200項目のチェックを1つの検査治具で実施をすることができ、わずかな分量の検体を採取するだけで完結をします。食中毒菌だけでなく、各食材の鮮度も知ることができるので営業形態を保健所側でも確認をすることが可能です。なお、検査治具は必ず使い捨てとなるのが基本で、オリジナルソケットのみは使用後は破棄をされるものとなります。
どの自治体でも導入をしているものです。